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言い残すことはそれだけか?

348 名前: 水先案名無い人:2008/05/03(土) 00:12:14 ID:7mUyh9D90
男が意識不明の重体になって数ヵ月、たまに目を覚ますようになったものの、なお寝たきりの生活が続いていた。
しかし彼の妻は、一日も欠かさずベッドのそばで看病を続けた。

ある日、男が意識を取り戻し妻を手招いた。
妻がやってくると、彼は目に涙をいっぱいにためて語りかけた。
「お前は私が辛い時はいつもそばにいたな。
 私が会社をクビになった時も、一番近くで支えてくれた。
 ビジネスが失敗した時も、悪漢に撃たれた時も、家を失った時もそうだ。
 こうして寝たきりになった今も、お前は私のそばにいる。…なあ、お前」
「なあに、あなた」
妻は優しく尋ねた。彼女の胸はいっぱいになり、自然と笑みがこぼれた。

「お前はさげまんだな」

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